職業として税理士を目指す若者は、ここ数年驚くほどに大きく減少している。
事務所を経営する税理士にとって、受験をする職員を安い給与で雇える"習慣"も今は昔。
税理士の子弟と生まれて、当たり前のように試験に挑戦していた若者もその数は減った。
10年近く前に大学院修士の税理士への道も厳しくなり、一部科目合格が義務付けられた。
このため、税理士子弟で税法一科目がクリアできず、後継者になれない人も少なくない。
何としても息子に継がせたいと考える税理士で、諦めきれずにいる人は次の一手は?
中には、独身の息子であれば、資格を持った嫁さんを、娘さんには婿を探す。
すでに妻帯者の息子の場合は、孫の成長を待ち、何としても継がせようと、時を待つ。
その思いが絶たれたとき、初めて事業承継を考えるが、相手は自分の思いが分かる人。
ただ、孫の成長を待つ税理士はそれ相当の歳で、事務所は明らかに衰退期になっている。
こうなると、職員も高齢となり、好条件で事務所を渡すことはできず、踏んだり蹴ったり
まとめ
まあ、ご自身で選んだ道だから文句は言えないが、血を繋ぐことを諦めるのは早い方が?
数十年後にはAIに仕事を取られると言われる税理士だが、果たして若者はどう考えるのか。