会計事務所で所長の家族が勤務しているのはよくあること、しかも所長の右腕になっていない例もよくみかけらる。
仕事ができない子弟が…
所長の子弟がナンバー2としてバリバリ仕事をこなしている場合、事務所は勢いがあり、従業員も前向きの仕事に精を出している例が多い。
その一方、仕事ができない子弟が跋扈している事務所は、従業員も顧客に不平不満を訴える方に行ってしまい、顧問先からそっぽを向かれることになる。
そんな事務所が事業承継で新たな経営者を迎えると、仕事のできない子弟は居場所がなくなり、辞めざるを得なくなる。
もしも妻子があり、それも修学児童だったりしたら、家庭生活もままならなくなり、将来的には離婚、家庭崩壊になる可能性も高い。
現実にこのような仕事ができない子弟が、承継後数ヶ月で事務所から姿を消し、引き渡した税理士はその理由を口にしない事例が数例あった。
自分が経営しているときは仕方ないとわがままを認め、目をつむっていたが、経営が変われば口を挟むことはできない。
子弟の悲哀を親として脇からみることはできても、代わることができないため、ただわがままを許した自分を責めるしかない。
まとめ
子弟が資格を取れないと分かった時点で、方向を正しくした人は引退も楽になるはずだが、そこまで長期的にみる目を持たなければできないことだろう。