雇っている税理士が言うのだから、本当だと思うが、気にくわない仕事はしない勤務税理士がいるという。
しかも、この税理士は科目合格の身で、事務所に入り、仕事をしながら試験に挑戦し、数年後に試験合格。
バックアップしたのに・・・
この間、試験勉強には所長も十分配慮し、試験前の数週間、外回りの業務から外し、残業は一切なし。
試験直前の数日は、休暇を取らせるなど、万全のバックアップ体制を敷いてきた。
この点は多くの所長が配慮する普通のことだが、バックアップを受ける職員も"感謝"の気持ちを忘れない。
だが、この職員は自分が苦労しながら試験に挑戦し、誰の援助もなく、頑張ったから合格できたと"強弁"。
合格後も事務所の都合も考えず、好きな時に休みを取り、他の職員への気遣いも一切ない。
そればかりか、所長と共に顧問先に決算説明に臨場した際に、所長の説明を"堂々と"否定したという。
これには顧問先の社長も面食らい、面談後には所長に、「あんなことは許してはいけません」と強談判した。
優しい所長は顧問先の所長に、「しっかり教えます❗」と答え、さっそく指導したが、どこ吹く風の税理士。
ワガママを許したせいで・・・
その後も自己流を通す勤務税理士にさすがの所長も、事務所を任せることはないと宣言。
いつでも辞めて良い、ただし、辞めるときは自分で見つけてきた顧問先を持っていくこと。
事務所として、それらの顧問先の面倒は一切見ないので、必ず持っていくようにと"最後通告"した。
その結果、たかを括っていたその職員は、自分の家族を守るためか、渋々所長の指導に従っているという。
まとめ
それにしても、そんな状態になるまで、職員のわがままを許した所長にも、責められる点はあるだろう。
事業承継の仲介をしていると、本当に常識に外れた事態を見ることも多く、わが身を振り替えってしまう。