後継者不足で他人に事務所経営を譲る、そのサポート役の当支援室に、このほど相談者から嬉しい連絡。
後継者は継ぐ予定なし
相談者は、勤務税理士も複数抱える事務所の所長。数か月前から承継先を求めて相談に入っていた。
事業承継の動機を訊くと、息子さんが会計士で後を継げるのだが、近い将来に税理士になるつもりはない。
というのも、息子さんは監査法人で将来パートナーになれるポストに付き、税務の仕事には関心がない。
税理士法人の支店化目指す
そこで、勤務税理士に後を継がせるつもりで、経営者の器があると判断した一人に話をしたが、答はノー。
税理士になったのが、一番新しく、先輩たちを出し抜いて所長になる気はないし、その器ではないと断る。
所長も本人にその気がないのなら、後の税理士には期待せず、法人の支店化を目指すことに方針変更。
息子にさまざまな縁
法人の傘下に入り、自らは社員税理士として経営の一端を担い、そして引退の道筋を付けることにした。
幸い、交渉した税理士法人の代表者が、息子さんが勤める監査法人のOBだったことから、話は順調に進む。
さらに、その代表者のことを息子さんに話すと、上司のパートナーが懇意にしている先輩だと判明。
しかも、この盆に帰省した息子さんが、税理士法人の中でも成長著しい承継先を推薦し、所長判断に拍手。
さらに、場合によっては、数年後には、自分も税理士法人の一員として働く可能性を示唆。
まとめ
所長も社員税理士を数年間務めることにしているので、自分の代わりに社員税理士になれれば、万々歳!
そんな話を数日前に連絡されたわけだが、交渉相手も息子さんの情報をつかんでおり、来月中には契約に!