マスコミは新型コロナウィルスでもちきりだが、業界にも暗い影が覆われ始め、事務所を閉鎖する税理士も出てきた。
もちろん、中堅税理士が経営する事務所では、この騒動で顧客から融資のための様々な要求に大忙しという。
これに対して、返すあてのない借り入れのための厄介な仕事はもう辞めたいと、事業承継を決意した税理士が現れた。
支援室に来た電話では、お客さんのためだからやらないわけにいかないが、この騒動は簡単には終わらない。
歳も歳で、騒動の影響で顧問先が苦しむ姿を見ているのは忍びがたいので、これを機会に事業を譲りたいという。
後継者はいないし、職員の生活を守るためにも、事務所を継続してくれる税理士を速やかに探してもらいたいという。
もちろん、常々引退の時期を探っていたのかもしれないが、この騒動が絶好のタイミングになったとも話す。
まとめ
通常でも確定申告が終わると、例年、事業承継相談が増えるが、1ヶ月延びた期限を待たずに相談が来るとはビックリ。
実際、申告終了後に交渉が始まる案件があるなかで、この騒動がもたらす事務所承継も増えるだろうと考えられる。
引き受ける税理士にも、この騒動で力を削がれることもあるだろうが、事業拡大には絶好の機会かもしれない。