今や人生100年時代になろうとしているが、税理士事務所の経営者人生はどうだろうか。
50歳になって見つめる事務所の行く末
20代で税理士になり、曲がりなりにも法人の代表にもなった。
子供たちは、特別に税理士事務所を継ぐようには育てなかったので、自分の興味のある分野に進んだ。
しばらくは、後継者のことも考えずにいたが、50歳を越えてから、事務所のいく末が気にかかり始めた。
税理士業からの引退を決意
そんなか、勤務税理士が独立を考えていないことを知り、法人を設立しパートナーとなることを了承した。
年齢的にも所長である自分と一回り違うので、代表社員の自分に対して対抗意識も気にならなかった。
そんな中で、妻と老後の話をするようになり、歳を取りすぎて体が動かなくなる前の引退で意見が一致。
そうなると、若い時に鍛えた体に衰えが見えるだろう65歳前後に代表から降り、70歳まで顧問を務める。
若い後継者を何時までも待たせる気はなく、65歳以降は事務所に出る機会を減らし、後継者の活躍を見守る。
まとめ
さて、先輩方の仕事柄ぶりを見ていると、法人でない先生は、自らの引退時期について、悩みは深い。
その一方で、法人化した先生はおおむね後継者の成長を見守りながら、自らはきっぱり道を譲る傾向が強い
独り言を呟いた60前の先生は、果たして引退を理想的な時期に決めることができるだろうか、見守りたい。