事業承継に関して、一切職員には相談しない?
そうすると職員から反発が来ることもあるが……。
職員「自分の意見を聞くべき」
ある事務所の職員はこれまでのキャリアで、顧客管理を自分たちでやってきた。
所長には最後の判をもらえれば、それで申告することもできる。
実際、これまでそのようにして、うまくやってきたではないか。
それなのに、事業承継で自分たちの意見を訊かないとはどういうことだ。
そのような感情がトラブルにつながることも多い。
所長は耳を貸さず
それでも所長は職員の声に一切耳を貸さないということが珍しくない。
というのも、自分が職員をしっかり教育し、一人前にしてきた。
もちろん、報酬もそれなりに出してきた自負があり、自分の引き際は自分で決める。
職員の意見を訊かなくても、成功する自信がある。
それだけに、所長はますます自己主張を強くし、職員には話をしない。
結果、事業承継も所長の独壇場、職員は最終判断を聞くのみとなる。
それが間違いではないことももちろんあるし、間違いのこともある。
資格商売の難しさ
そもそも資格がない職員は、当初から経営者の道は歩むことができない。
ゆえに、経営感覚も醸成されず、従業員の道を歩み続けることになる。
職人としての道を歩み続ける人に、経営は無理だし、それを望まない。
中には、所長の判断に一切口を挟まないという職人も多くいるのだ。
まとめ
あと10年したらなくなる職業と言われる会計事務所、果たしてどうなるのか?
AIにとってかわられる企業の経理マンと、同じ道をたどるのだろうか?
若い人が入ってこないのも無理がないことなのか。
そんな状況でも、所長はたった一人の判断で、ことを進めていく。
良いか、悪いか、神のみぞ知る!