昨日は、最初の面談で、しゃべりすぎ、相手の話を聞かないことで、話が前に進まなかった失敗でした。
今回は、税理士さんご自身がすべての決定権を持っていると、信じてしまって話がこじれた失敗です。
通常、税理士事務所の経営は、税理士さんが陣頭指揮で日々奮闘しています。
しかし、長年先頭に立っていたはずの先生が、いつの間にか、奥さんの旗の下で動いていることがあります。
そんな事実を知るようになるのは、それほどじっくり聞かなくても分かるはずですが、そうとも言えません。
さまざまの承継の条件を先生と詰めていくのですが、話をしてして、これで決まりだという時があります。
こちらはそれらの条件をまとめて、先生に確認を取ります。最初は口頭で了解を取ります。
了解をいただけた内容を一度持ち帰ってもらい、数日後に改めて、確認をします。
文書にする前の段階ですので、電話等で気軽に確認を取るのですが、100%オーケーとはなりません。
持ち帰ってもらうのは、ご家族の了解も欲しいからですが、先生からはその時点で了解をいただいています。
ですから、電話で「ご了解いただいた内容を文書化しますが、よろしいでしょうか」とお話しします。
ところが、了解していたはずの内容にクレームが入ります。しかも、先生は一言も触れていない内容で。
電話で簡単にイエスがもらえない時に、少々感じるものですが、ハッキリと「妻が、、」と言うのは多くありません。
この点でも昨日申し上げたように、こちらの事情聴取に問題があったわけです。
直接奥さんが出てこられないので、こちらの言い分を先生にお話しするのですが、話が通じません。
具体的には、いろいろな内容で疑問が投じられるのですが、最も大きいのが「辞めてほしくない」ということ。
辞めたい先生と辞めさせたくないご家族。これは仲介者がどうこう言える問題ではありません。
これが分かった段階で、話はストップします。家族会議に出ることができない以上、万歳です。
これなどは本来、仲介者としては失敗とは言えないかもしれませんが、仲介は失敗です。
でも、このような形で話が進まないのは年に数件、必ずあります。
数年後、改めて仲介を依頼されたケースはありますが、そこでも話がストップした例もあります。
やはり、長年苦労してきた税理士事務所経営を他人に任せるのは、ご家族にとっても大変なこと。
夫唱婦随とは、なかなかいかないのも、世の常ですね。
事業承継支援室長
大滝二三男
9月25日、弊社セミナールームで「税理士事務所の事業承継セミナー』を開催します。
参加希望者は、フリーダイヤル0120800058 までお申し込みください。
昨日は、最初の面談で、しゃべりすぎ、相手の話を聞かないことで、話が前に進まなかった失敗でした。
今回は、税理士さんご自身がすべての決定権を持っていると、信じてしまって話がこじれた失敗です。
通常、税理士事務所の経営は、税理士さんが陣頭指揮で日々奮闘しています。
しかし、長年先頭に立っていたはずの先生が、いつの間にか、奥さんの旗の下で動いていることがあります。
そんな事実を知るようになるのは、それほどじっくり聞かなくても分かるはずですが、そうとも言えません。
さまざまの承継の条件を先生と詰めていくのですが、話をしてして、これで決まりだという時があります。
こちらはそれらの条件をまとめて、先生に確認を取ります。最初は口頭で了解を取ります。
了解をいただけた内容を一度持ち帰ってもらい、数日後に改めて、確認をします。
文書にする前の段階ですので、電話等で気軽に確認を取るのですが、100%オーケーとはなりません。
持ち帰ってもらうのは、ご家族の了解も欲しいからですが、先生からはその時点で了解をいただいています。
ですから、電話で「ご了解いただいた内容を文書化しますが、よろしいでしょうか」とお話しします。
ところが、了解していたはずの内容にクレームが入ります。しかも、先生は一言も触れていない内容で。
電話で簡単にイエスがもらえない時に、少々感じるものですが、ハッキリと「妻が、、」と言うのは多くありません。
この点でも昨日申し上げたように、こちらの事情聴取に問題があったわけです。
直接奥さんが出てこられないので、こちらの言い分を先生にお話しするのですが、話が通じません。
具体的には、いろいろな内容で疑問が投じられるのですが、最も大きいのが「辞めてほしくない」ということ。
辞めたい先生と辞めさせたくないご家族。これは仲介者がどうこう言える問題ではありません。
これが分かった段階で、話はストップします。家族会議に出ることができない以上、万歳です。
これなどは本来、仲介者としては失敗とは言えないかもしれませんが、仲介は失敗です。
でも、このような形で話が進まないのは年に数件、必ずあります。
数年後、改めて仲介を依頼されたケースはありますが、そこでも話がストップした例もあります。
やはり、長年苦労してきた税理士事務所経営を他人に任せるのは、ご家族にとっても大変なこと。
夫唱婦随とは、なかなかいかないのも、世の常ですね。
事業承継支援室長
大滝二三男
9月25日、弊社セミナールームで「税理士事務所の事業承継セミナー』を開催します。
参加希望者は、フリーダイヤル0120800058 までお申し込みください。