税理士事務所の事業承継を始めてから満7年を経過しようとしています。
多くの先生やそのご家族にお会いし、事業承継への思いをいろいろお聞きしてきました。
先生には先生の、そしてご家族にはご家族に、思いと、言い分があります。
室長として、部下には常に「先生にゃご家族の話に耳を傾けなさい」と言ってきました。
たまに部下に同行して、先生にお会いするのですが、若い部下は一方的に話をします。
先生が一を訊けば、答えは三から四も、先回りして答えます。
先生は唖然として、口を開かなくなります。
結果は、「よく考えてから、お返事をします」となるのが、普通。
途中から口を挟んでも、後の祭りです。
事務所に帰ってから、なぜ一方的に話をするのか、訊ねてみると、「なにを聞いていいのかわからずに、、」
そうなんですね。先生の口が重いと、ついつい自分から話をしがちになります。
部下にそう言いながら、先日自分でも一方的に話をしてしましました。
これまでの多くの経験から、その先生のケースを決め込み、承継の形を指定してしまったのです。
先生の気持ちを聞くことなく。
悩んだ末に、当支援室に連絡をいただいたわけですから、まずは相談の真意を十分把握する。
話す内容がなくなるくらいまで、聞き役に回り、先生から「どうでしょう」と言われるまで待ちます。
それがいつもはできていたはずですが、先日は違いました。
頭から「先生の承継策はこれだ!」とばかりに、詳細に説明をしてしまいました。初めてに面談で。
これでは先生も考える暇がありません。「結果はもう少し考えます。」
十分話を聞いて差し上げなかったので、すぐにも連絡があるはずの先生からは音沙汰なし。
部下に言った注意事項を私自身が破ってしまったわけです。大いに反省!!
初心に戻って、先生の話を十分すぎるほど、お聞きするよう、それができるよう、努力しましょう。
事業承継支援室長
大滝二三男
9月25日、弊社セミナールームで「税理士事務所事業承継セミナー」を開催します。
参加料は無料です。奮ってご参加ください。
お申し込みは、フリーダイヤル 0120800058 で、ご登録ください。