今年もあと4日。本日は関東のある都市で、88歳の先生の事務所の事業承継契約をしています。
お子さんも還暦を迎え、親子そろっての事業承継です。
実務はほとんど息子さんと職員が取り仕切り、お客様の所へは先生はここ数年伺っていません。
それでも、50歳を過ぎてからの事務所経営でしたので、高度経済成長の恩恵は十分受けています。
お子さんが無資格ということで、引退の時期が少し延びましたが、今回ですっきりするとおっしゃっています。
先生が元気だったころに比べると、やはり顧問先の経営者もそれなりの歳となり、こちらも”定年”真近。
先生が高齢化するとともに、事務所の”元気”もどうしてもなくなってきます。
いわば、企業の寿命といったところでしょうか。
ちょっと前まで、企業の寿命は30年で、税理士事務所の寿命と一致していました。
でも、今の時代は企業の寿命は下手をすると10年。これまで元気だった企業がいつの間にか幕引きに。
そういえば、米国人がソニーは米国の会社と考えていたほど、わが世の春を謳歌していたソニーも今は昔。
人間に寿命があるように企業にも寿命があるといいますから、税理士事務所の寿命もたしかにあります。
しかし、平成14年にできた税理士法人も、ここにきて飛躍的にその数を増やしています。
税理士法人の数が増えることで、税理士業界も激しい競争に突入しています。
より良いサービスを求めてお客様が触手を伸ばせば、それに呼応できない事務所はやはり衰退の道に。
これは生存競争の要。もう資格だけでは食えない時代になってきています。
こうなると、やはり、その波に乗れない事務所は、”退場”の憂き目に遭うのは必定です。
サラリーマンには定年という決まりがあります。年金が出る前にほとんどが定年です。
でも、税理士さんには定年がありませんが、自らが決めたその年が定年です。そこには年齢はありません。
今日事業承継した先生は、お子さんとともに”定年”を迎えました。
「良い税理士経験でした。顧問先はお任せしましたよ」。
これが契約後の一言でした。本当にご苦労さんでした。
会社は本日からお休みですが、当支援室は、30日までご相談を受けて走り回っています。
ご相談がある方はどうぞ、ご連絡ください。
連絡先は、携帯電話で、09014244594です。
事業承継支援室長
大滝二三男
メールアドレス fumio-o@np-net.co.jo
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