日曜日の東京・府中の東京競馬場には、3歳馬の頂点を目指す優駿たちによる日本ダービーが開催された。
当日は10万人を超える観衆が集まる中、3歳の競走馬7300頭の中の超エリート18頭の優駿たちがそろった。
午後3時40分、大観衆の見守る中、スタートが切られた。
鞍上のジョッキーの熱い思いとともに、18頭それぞれの持ち味を出してゴールめがけて疾走する。
2400メートルを2分22秒~25秒で走り抜けるのだが、最後の直線400メートルで一気に加速。
ゴールまで残り200メートルで2頭、さらに100メートルで1頭が急追、ゴールには2頭が並ぶように飛び込んだ。
長い写真判定の結果、ハナ差で前に抜け出したディープブリランテ号が優勝。フェノーメノ号が2着に。
この2頭、父親は3冠馬ディープインパクトとシルバーコレクターのステイゴールドだが、祖父は一緒。
偉大なる種牡馬・サンデーサイレンスの最高傑作がディープインパクトで、やや劣るのがステイゴールド。
実は、このレースにはディープインパクトの子供が7頭、ステイゴールドの子が2頭出ていた。
1着、3着、4着がディープ、2着、5着がステイの子たちで、サンデーサイレンスの孫たちだった。
まさに競走馬の世界は血統の世界。優秀な競争成績を残した牡馬だけが、種牡馬として生きていける。
サンデーサイレンスはアメリカで好成績を残し、日本に種牡馬として輸入され、その子たちが大活躍。
今や孫の世代に入り、さらにその血の勢いは増し、日本全国どこに行ってもサンデーサイレンス血統だらけ。
さらにディープインパクトの子がフランスでグレード1のレースに優勝するなど、世界的な評価も出てきた。
サンデーサイレンスの地を引き継ぐ種牡馬の種を求めて、海外から優秀な牝馬が送り込まれているほど。
話はダービーに戻るが、優勝したディープブリランテ号の鞍上には、地方競馬上がりの磐田康誠騎手がいた。
彼は3週間前同じ東京競馬場で行われたNHK杯で進路妨害をしたことで、8日間の騎乗停止になっていた。
実質8日間、競争には乗れないということで、連日ディープブリランテ号の調教をしていた。
調教そのものは本来調教師の指導の下、調教助手などが行うのだが、岩田騎手はこの馬に掛けた。
気性の激しい同馬を騎手の指示通りに動けるように、毎日この馬にまたがり、”教えた”という。
その馬が、ダービーの実戦で、機種の思惑通り、ゴール板では写真判定になったものの見事優勝。
競争終了後、優勝馬だけに許されるウイニングランで、鞍上の岩田騎手は肩を震わせて号泣。
ダービー始まって以来という、その姿を見ていた10万を超える観衆は、大声で”岩田コール”を叫んだ。
馬券を取った人も取れなかった人も、感動のシーンを十分堪能して、家路についたのではないだろうか。
今回は血統にちなんだ話になりましたが、税理士業務も地縁血縁の世界から、一般企業並みになってきた。
いかに優秀な血統でも、資格が取れなければ、頭にはなれないこの世界。難しい業界ですね。
競馬と一緒にするなと怒られそうですが、今回は感動の一場面から書いてみました。
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大滝二三男
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