昨日、間もなく80歳を迎えるという税理士さんと奥さんにお会いしました。
健康には人一倍注意して、年に2回は人間ドッグで、精密検査をするという用心深い先生。
それでも、毎晩の晩酌を欠かすことなく、月に数回は芝生の上で、クラブを振るという元気な先生。
そんな元気者でも、奥さんにしてみると、「万が一のことが心配で、準備はできているんですか?」
お会いして話が進んでくると、奥さんから直接先生に”直球”の質問。
これには、「だから今日エヌピーさんにお会いして、準備を進めてもらおうとしているんじゃないか」
お二人で、真剣そのものの会話。これには、私も口をはさめない雰囲気。
ところが、「主人が動けなくなったら、すぐに対応できるんですか?」とこちらも”直球”を投じられた。
答えはもちろん、「はい、いつでも準備はできています」。
「お相手をすぐに手当てしていただけるんですか?」
「はい、今すぐにでもご期待に添える事務所をご紹介できますし、すでに話もついています」と正直にお答え。
「そうですか。それで安心です」。私の答えに納得されたのか、それ以降は口を挟まれませんでした。
お隣で聞き入っていた先生も「だから言っただろう。お任せすればいいんだよ」
これには、こちらも恐縮。80歳に近いとはとても思えない、お顔は70歳と言ってもいいくらいの元気な先生。
ご自身が経営者としてはそろそろ引退を考え、お客様のことを考えながらの事業承継を模索。
先生の注文は「一に顧問先への十分なサービスの提供、二に職員の雇用、そして私に対する評価かな」
承継相手への至極全うな注文。こちらも日頃から注意していうる項目だけに、ほっと一安心。
でも、最終的には奥さんが納得していただけるかどうか。このケースは無事ゴーとなったが、普通は?
事業承継支援室長
大滝二三男