男性職員対女性職員、税理士事務所にとって、どちらが信頼できるでしょうか?
言葉を変えると、どちらが裏切るでしょうか?
昨日、出版社を経営するY社長から電話がありました。
「どうして、税理士事務所の職員は2年もしないうちに辞めていくんだ?」
なぜ、そのような言葉が出てくるかというと、
自社の特殊事情を知っている古株の職員が数年前に退職し、その後は2年もしないうちに後退の連続。
同社はまさに資金繰りのために、毎月試算表を銀行に提出しているが、その中身の解説もないという。
つい最近も、金融機関から減価償却についてレクチャーされ、「なんで税理士事務所が教えないんだ」
「税理士事務所の職員はそんなことも知らないのか」というので、その答えは、
「そんな職員しかいない税理士事務所なんて、解約してしまえと数年前にも行ったはず」
これには、Y社長も口を閉じたが、契約している税理士事務所は私のよく知る事務所。
税務会計以外では大変なのと名の通った事務所だが、本業がそれではまったく問題外。
そこで冒頭の疑問。
多くの事務所の外回り担当は男性職員。女性職員は内部の仕事が大半。
それだけに、所長の風当たりはどうしても男性職員に向かう。
その結果、所長からぐちぐち言われ男性職員は、悪くすると顧客を持って他の事務所へ”逃走”。
つい先日も、5000万円ぶんの顧客を持ち逃げした事務局長の話を聞いたばかり。
そうなんです。女性職員は所長からの信頼が厚いときは決して裏切りません。
所長のほうに問題がある場合は別ですが。
そんなわけで、事業承継でも所長さんが辞めるのなら、私も辞めますというのは、女性職員。
男性職員は文句は言うものの、時が来れば「はい、そういたします」と素直になる。
どちらが、本当にいいのでしょうか。でも、前出の税理士事務所だけは承継も委譲も受けられませんね。
事業承継支援室長
大滝二三男