わが伯母が痴呆になり、介護の支援を受けるようになりました。本人は痴呆状態ですから、保険証なども無関心で、とうに有効期限も過ぎていました。
介護センターの方が、高齢者の保険や介護保険の再発行を指導してくださいましたが、これがなければ、われわれも今や資金的にも四苦八苦だったでしょう。
ところで、40年以上も一人住まいで、甥たちとの行き来も年に数度という有様でしたので、彼女の私生活についても、ほとんど知る由もありません。
ただ、彼女は一人の城を守っていたことだけは分かっていました。そんな伯母が痴呆になって初めて知ったのが、前にも述べた役所の介護の実情でした。
実に見事に一人住まい、しかも痴呆状態の老人を守り、われわれ甥達に連絡をし、その上で介護施設を紹介するといったまことに手厚い支援。
都内に住み、隣なんぞどうともなれと、挨拶もしない無関心な隣人たちの中で、生活をしている者にとって、今回の温かい隣人たちの対応には頭をたれます。
本当に感謝しかありません。ひょっとしたら餓死していたかも知れない老人を救い、毎日三食を提供していただいたこと、本人に代わり、感謝感謝です。
そんな中で、日本の介護制度が実に良く機能している事実を知ることができました。医療保険関係では、90日の壁などがありますが、介護にはありません。
痴呆老人を抱える家族にとって、介護センターの仕事は見事です。ただし、伯母は定年まで働いたことで年金も介護に十分なものがあったことで助かりました。
われわれが受けるであろう年金の1.5倍は有にありますから、介護施設でも余裕で受け入れていただけるようです。
それにしても、われわれ団塊の世代が介護のお世話になるころに同じような対応をしてもらえるのだろうかとちょっぴり不安にもなりますが、、
個人にかかる税金が来年は増加しそうですが、伯母のような形で介護が十分に行われるのであれば、問題はないでしょう。政府はもっとPRすべきですね。
今回は事業承継とはほとんど関係ないことを書きましたが、いつの日にかわれわれも行く道ですので、あえて書かせていただきました。ではよい週末を!!
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。