全国各地から、様々内容の電話が入ってきます。
何時も事務所以外の所にいることが多いので、何時も携帯で受信します。
電話いただくときに、ほとんどの方がお名前を言う前に、相談の内容を話し始めます。
同時にお住まいの地域も分からないことがほとんどです。
実は方言を聞いていますと。それなりにお住まいの地域は分かります。
とはいっても、NHKののど自慢ではないですが、電話でお名前ぐら先に行ってほしいですね。
電話では、ほとんど一方通行。相談者は自分の要望だけを語ろうとします。
事業承継を望んでいると分かっても、当支援室から具体的な話はすぐにはしません。
実は、電話だけでは本当のことを話されてはいないのではないかという疑問があります。
「自分の話を聴いてほしい」という思いだけでは、当支援室は動くことはできません。
そこで、お訪ねすることになりますが、時にはそのお約束を忘れていることがあります。
いわゆる、認知症(ボケ?)の疑いがある場合です。
電話では大変まともなんですが、面談して話をする際に、時々目が宙に浮いている時が出てきます。
こちらの話を聴いてはくれません。というより、聴くだけの集中力がないのです。
6年ほど前に糖尿病が進んでいた先生は、当初は話に集中できるのが、実に30分でした。
それがひと月後には、ほとんど目を合わせることもなく、顧問先の社長さんたちからもNGが出てきました。
これまでに“進行”してしまった病に対して、仲介はとしては、なすすべはないのです。
しかし、これが電話だけならもっと悲惨です。ご相談内容は一切わかりません。
面談をして初めて、先生の思いのたけを知ることができます。
先日も、少々ボケが始まった先生にお会いしましたが、話に集中できたのは、当初の10分間のみ。
後はご家族の通訳でようやく話がまとまった次第。
ですから、当支援室としては、電話だけで事はすみませんし、一番は面談した上の話です。
どうか、お話をする十分な時間をいただけるよう、準備をお願いします。
事業承継支援室長
大滝二三男