これまでに一度も引っ越し経験がないので、費用がどれほどかかるのか皆目検討もつかなかったが、「ああそんなもん」とびっくりする値段に、10年で10回引っ越しをしたという芸能人の話に何となく納得。
さて、人生初めての引っ越し作業で、如何に自分の家のことを知らないかを知らされた思い。「履かない靴は捨ててくださいね。明日が燃えないゴミを出す日ですから」と妻に“命令”され、靴棚を見ると、あるある。
実に何年も履かない靴がずらりと並ぶ、これをゴミ袋に投げ込みながら、それらの靴との思い出も。この靴を履いていたために足を痛めたとか、買ってはみたもののほとんど履いたことないとか。
本当に無駄なお金を使ってきたモノだと思うが、さらに不要な福を処理する段になると、これまたほとんど来たことがないモノが並ぶ。妻には言えないが、思い出の服も中にはあるが、これを機会に処理。何とも、言えない淡い思いも。
そんな感傷につかるそばから次から次へと片付けが続く、しかし男ができることはまずは力仕事。今や粗大ゴミなども地方自治体に処理を依頼。日時が決まっているからおいそれと粗大ゴミを外に出すこともできない。”司令官”である妻の言うままだ。
こんな簡単な引っ越しでも大変なのにかなり引っ越しがお好きな会計事務所もあるようで、いまやIT機器が張り巡らされた事務所を替わるのもそれこそ費用も含めて大変だろうとおもう。でも、気分転換も必要。賃貸の事務所は一生モノではないので、時には必要か。
また、事務所の立地でお客様も替わるということだから、それこそ事務所そのものが信用となり、それを売り物にする会計事務所もまた事務所そのものに大変なお金を投資し、アメリカ並みに事務所の入れ口こそ“顔”だから、ここに一番投資するという所長さんもいらっしゃる。
でも、当方、今回の引っ越しが最初で、最後の引っ越しとなるはず。とにかく不要なモノは即刻捨てる。まだまだ、山のようにある荷物と格闘中である。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。