地球温暖化は年々に進んでいることは,早くもやってきたなたね梅雨が証明しています。その影響が各地に出ているが、生活にはほとんど関係がないからと,これまで通りの生活を続けています。でも,短編アニメでアカデミー賞をとった「つみきのいえ」に啓蒙されるものがある。
私が子供の頃、江東区の一部はゼロメートル地帯といわれ、大雨が降ると床下浸水に見舞われたり、堤防の決壊などが心配されたりもした。しかし、頑強な堤防と排水施設の完備などにより、そんな心配もしなくて良くなった。いまでは、リバーサイドには多くのマンションが建ち、小学校などがたりない事態にもなった。
ところで、「つみきにえ」だが、年々海面の水位が上がり、水没を避けるために家を上へ上へと増築せざるを得ず、道具を落として時には水面下に潜り、その際、かつて一緒に過ごした家族の思い出にふける老人の姿が切ない作品。でも、現実に水の都ミラノでは、満潮時には道路などが水没すのだから説得力のあります。
会計の世界でも、環境会計といったものがあるが,これは企業などが環境問題にどれほど貢献しているのかを,株主や外部に明らかにするもので、日本の企業でも上場企業は当たり前のように情報を提供しているが、中小零細企業ではまだまだの感が強い。そこで、中小零細企業の経営指導役の税理士さんに期待が持たれるわけ。
一部の税理士や公認会計士が環境問題をこの10年地道に研究し,中小企業の指導役として環境会計を初め、具体的な環境貢献策を提案してきているが,こちらもまだまだ不足。現状では直接環境プランナーとして活動するより,大学あるいは大学院の講師として教壇に立つ例が多く、直接”儲け仕事”になっていない。
それでも、この環境プランナー制度に積極的に取り組んで行こうという税理士グループが昨年から現れ、現実に慣れない環境問題を学習し、この資格を獲得している事実がある。ただしすでにこの資格を取った人々の多くが企業に勤めるサラリーマンや経営者が多く、税理士が積極的に指導するまでには至っていない。
とはいえ、地球環境が破壊され、人類が住めなくなってしますときには、税理士業務はもちろん企業の事業承継なども吹っ飛んでしまうわけで、そのためにも気球環境を守るための施策、税金を含めてやらなければならないときにきていることをアカデミー賞を獲得した「つみきのいえ」が表している。いかがでしょう。
税理士さんも数代後の子孫が日本に住めなくなるということなどないとお考えでしょうが、今回の大不況もアメリカの金融業界の崩壊も誰も考えなかったこと、万が一という言葉があるように。ぜひお考えいただきたい。そして、顧問先の企業が環境に強く、環境で儲けられるよう指導をしていただきたい。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。