あくまでも、これまでに事業承継でお会いした税理士さんの平均値です。
非常に少ない数値ですので、税理士全般の平均ではありません。
この12年間で、事業承継の相談を受けた先生は、およそ400人。
相談者すべてが事業承継したわけではないが、辞める時期は人それぞれ。
最初の勤務先が税理士事務所の人と、そうでない人を比べてみた。
そこに特徴があることを、数年前のあるとき気がついた。
62歳の税理士さんが、そろそろ辞めるので、相手を探してほしいという。
ずいぶん若いから、病気でもあるのかと訊くと、元気だとの返事。
では、その理由は何かと訊くと、若い時の同僚たちが皆定年なんです。
忘年会などで会っても、第二の人生を大事にしていると生き生きしている。
もちろん、なかには元気のない人もいるが、社会奉仕などに打ち込んでいる。
職員の生活を守らなければならないが、そろそろ自分だけの事を考えたい。
老後の資金も蓄えているので、元気なうちに自由になりたい。
そうなんですね、他業種のサラリーマン経験者は、比較的廃業が早いんですね。
それに比べると、資格取得のため、会計事務所しか勤務してない人は、遅い。
その理由は定かではないが、これまでの案件では、明らかに違う。
税理士事務所は唯一の先生に、その理由を聞くわけにはいかない。
もっとも、死ぬまで税理士と考える先生は、資格へのこだわりだろう。
税理士を辞めたら、葬式が寂しくなるなんて話も聞く事もある。
定年という概念があるサラリーマン経験者との違いが、そうさせるのか?
相談者から見える廃業に関する考えの違いは、その答えは如何に?
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男