毎年暮れになると、娘夫婦一家がやって来ます。
今年も先週の土曜日の夜に、婿の運転するランドクルーザーで到着。
3か月前に誕生した次男坊は、我が家には初の顔見せです。
眼が見えるようになったこともあり、不審げに我々を見つめる。
そのうち、しきりに手や顔を動かし、何やら訴える素振り。
あやし始めると、最初は不思議そうにしていたが、まもなく泣き始めた。
どうやらお腹がすいていた様で、ミルクを飲むと、ご機嫌に!
思えば、6年前に長男坊が生まれた時は、娘もてんやわんや。
女房の指導もあったが、見ることやることすべてが初体験。
今回は女房も娘の指導で、お手伝い。変われば変わるもの。
赤ちゃんが大泣きした昨夜は、なんと私がだっこを30分以上続けた。
結果、赤ちゃんは泣き疲れたのか、ぐっすり寝入った。
その時思い出したのが、子供の育児のこと。
ほとんど思い出せないのだが、夜になって大泣きしたとき、
家のなかではいくらあやしても泣き止まないので、抱っこして外へ。
しばらくすると、何事もなかったようにぐっすり寝入ってしまった。
その事を40年ぶりに思い出させてくれたのが、生まれて3月の孫。
こんな経験をするなかで、孫の成長と共に自分の衰えを感じてしまう。
サラリーマンであれば、時間と共に仕事から解放されるのだが、
定年のない仕事に就いていると、孫との時間が引退を決めるのかも。
子供が一本立ちし、一家を構えるまでは、現役そのもの。
まだまだ若い者には負けんと、第一線で頑張り続ける。
そのうち、孫ができ、学校に行き、そして社会人になる。
もうその頃には後継者を決め、事業を譲るのも遅いくらい。
実際、事業承継の仕事をしていると、各ステージの税理士さんに会う。
人それぞれだが、概ね孫が学校を終わる頃には、そろそろ卒業。
ただ最近は、若者逹の結婚年齢が遅くなり、また未婚のままも多い。
こうなると、自分の引退時期を孫の成長ではなく、何で決める。
家族のことで、自分の仕事を考えないという人も、もちろんいる。
でも、やはり大きなウエートを感じているはずと思うが、いかに?
今回は孫の登場で、しかも年末、引退時期について考えさせられた次第。
事業承継支援室長
大滝二三男