一昨日は大雪にかまけて、ブログを休んでしまいました。申し訳ありません。
ところで、この大雪の前に地方から、税理士事務所の事業承継の話が飛び込んできました。
昨年大病を患い、入退院を繰り返したのですが、現場に復帰するのは無理だという。
先生も職員や顧問先のことを考えると、一日も早く、良い事務所に引き継いでもらいたいとの願い。
昨年も同じ時期に、同じような話があり、2週間で話を詰め、無事確定申告を乗り切りました。
今回も、地方の事務所ではあったが、税理士法人との話をまとめ上げるのに1週間でクリア。
これほど早く話が進んだのは、先生とご家族が、職員と顧問先のことを優先させる決断をしたため。
事業承継には承継の対価などを重視し、交渉が長引くことがままあります。
引き受けるほうがなるべく、コストがかからないようにと考えるのは当然のこと。
さらに引き渡す側は、一生に一回きりのことだけに、慎重にならざるを得ない。
本当に職員のことを考え、顧問先にも受け入れてもらうだけの相手でなければ、もちろん論外。
お金以上に気になるところだが、今回の案件は、お金には一切と言っていいほど、こだわりなし。
それでも引き受けるほうとしては、ただで引き受けるわけにはいかないと、対価を提案。
譲り渡す先生は、この件について、これまた一切反対せず、提案通り了承。
ただ問題にしたのは、職員の待遇などが悪くなるようなことがないかどうかの点だけ。
これも、これまでに承継経験のある税理士法人なので、当支援室も十分承知の話。
現状が維持されればいいという先生の話だったが、中には給与が上がったケースもあったことを報告。
そんなわけで、実に1週間という短い期間で契約までこぎつけることができた。
先生が確定申告書をチェックすることができずに、職員にやらせていたのでは、法にも触れる。
それだけは避けることができたのは幸いであり、先生とご家族の決断に敬意を表したい。
事業承継支援室長
大滝二三男