税理士でも業界の先駆的な役割を果たし、自ら幕引きをされた。
その引退パーティーには、180人を超える業界人が参集した。
その中には、上場企業の経営者でもある会計人等の姿も見えた。
参加した人々は、先駆者の過去の栄光を認め、その引退式を祝った。
税理士は年齢に関係なく、健康であれば、何時までも仕事ができる。
お客さんが離れ、仕事がなくならない限り、稼業は続く。
85歳になったら、きっぱりと税理士を辞めると口にされていた。
しかし、すっぱり身を引くこと、口で言うほど、簡単なことではない。
それでも、大御所は長年事務所に勤めている税理士に後を任せた。
これも立派な後継者がいたからこそ、できた引退劇だった。
挨拶に立った業界のトップを走る税理士も、いう。
引退を自分で決める、そういう立場に立てる人は数少ない。
それをやれた大先輩に、引退はお祝い事だと、エールを送った。
独り静かに引退するのも良いが、こんな引退パーティーも良いものだった。
仕事はなくなるが、やるべきことは山ほどある、その言葉に大歓声が。
事業承継支援室長
大滝二三男