数人の大規模事務所の所長さんと話し合いました。
売り上げ10億円を越える事務所の経営者ですから、この先が不安。
コンサルティングの占めるウエートは、10%には及ばないといいます。
コンサルも専門家がいなければ、一事務所では対応できません。
売り上げ10億円事務所では、コンサルも何でも対応できるとはいきません。
となると、その売り上げの主流は、果たして、記帳代行のお客さんから。
医療関係で堅実な売り上げを維持する事務所も、記帳代行があるから。
クリニックで経理を担当するのが、ほとんど院長の奥さん。
毎日、業務が終了してから、奥さんが帳簿を付けるかといえば、答えは?
週間か、月間で、税理士事務所の担当者に資料を渡すのが普通。
その資料をもとに帳簿作成が行われるわけで、それが顧問料の元。
クリニックの税務は実は簡単、それは税理士であれば誰もが知っている。
とはいえ、時間的な制約もあるので、クリニックは敬遠する先生も多い。
同時に、同じ゛先生゛でも、医者の方が偉いとの思いで、敬遠する人も。
しかし、この記帳代行が主な仕事のクリニックをのがう必要はない。
同じような業種を多く抱える事務所であれば、記帳代行万々歳。
記帳代行だけの事務所は、数年後にはなくなるという考えもある。
本当にそうだろうか?
確かに乱立するクリニックも減少し、お客も減るだろう。
それこそ生き残った残存者が、実は勝利者になる構図が見えてくる。
飛躍しますが、悲観論の先生は勤務の道を探すのも良いかもしれません。
勝負はまだまだ先のことではないでしょうか。
常に経営の道筋を考えていれば、生き残れるでしょう。
事業承継支援室長
大滝二三男