本日は、多忙な税理士さんにとって、厄介なお客さんの例を挙げてみました。
事業承継とはかけ離れていますが、ここ10日間は、先生は申告業務しか頭にありませんから、お許しを。
ある先生のぼやきを耳にしました。お客さんは、開業以来20数年の不動産所得を申告している老夫婦。
年に一度、必ずこの時期に事務所に夫婦でやって来る。今年もつい先日来訪されたと言う。
家賃収入で生活されているので、申告するのは、家賃収入と年金、毎年大きな変更なく、手はかからない。
しかし、今回は旦那さんが昨年入院されたりしたので、医療費控除を受けらることがことになった。
家賃収入はほぼ前年並み、さしたる修繕もなく、管理会社から振り込まれる家賃収入から経費を引くだけ。
医療費控除については、事前に領収書を揃えておくようにお知らせを出していたが、一部が欠けていた。
その金額は税額にすると、300円程度。納付金額に占める割合はごくわずか。
そこで、ご夫婦に後日送るように要請したが、答えはノー。奧さんいわく、「探してお持ちします。」
わざわざ電車賃を掛けたら、足が出てしまう還付相当額だが、自分達の目で申告書を確認するのが、慣例。
旦那さんいわく、「毎年正しい申告を続けているので、足が出てもお持ちします。」
先生にして見れば、開業時から支えてもらったお客さんだから、来所されれば、必ず自身が対応してきた。
しかし、300円税額相当の領収書を受け取るのに、世間話を含め一時間近く取られるのは、確かにきつい。
老夫婦にして見れば、彼らの財産をすべてオープンにしている税理士だけに、じっくり話がしたいのだ。
それを知る税理士も、愚痴るものの″お客様は神様″と観念し、老夫婦が来るのを″今や遅し″と待っているのだ。
そだねー、閑話休題でした?!
事業承継・M&A支援室長大滝二三男
確定申告の″微笑ましい″一コマ、そだねー?!
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