一昨日も書きましたが、事務所を閉鎖し、事業承継する年齢と同期は様々です。
これまでに一度も書いたことがないのですが、実は大満足で仕事を辞める人もいます。
年齢でも、60歳の還暦を機会に辞めた例や、65歳でそろそろ”満期”でしょうと辞めた人も。
60歳で事務所を閉鎖した方は、サラリーマン生活を経験し、自ら”定年”とされた例。
事務所の規模もそこそこで、地方としては超優秀な事務所。売り上げも2億円を超えていた。
先生曰く、もう仕事も十分したし、資産も蓄えてので、そろそろ第二の人生を選択しましたという。
実に優雅なんものだが、税理士に未練はないかと聞くと、「まったくありません」
職員の方々の将来には、「職員の待遇もそのままにすると、受け入れてくれましたので安心です」
実にあっけらかんとしたもので、現実に職員も、移籍先の事務所でこれまで以上に頑張っている。
専従者出会った奥さんも、厄介な総務などの仕事から解放されて、ホット一息という心境だとか。
また、65歳で自ら”定年”とされた先生は、大学を卒業後会計事務所に入り、そこで試験に合格。
しばらくお礼奉公ををした後に独立。職員をプロの税理士事務所職員に育て上げてきた。
職員一人あたりの売り上げも、全国平均をはるかに超える1500万円との超優秀。
当然その給与も歩合給を取り入れているため、平均給与をはるかに超える職員のいる。
そんな優良な事務所を作り上げながらも、「もういいでしょう。十分やりましたから」
まったく、税理士稼業に未練はないとは言えないが、引き際はきれいにしたいということで承継に。
事務所を突然閉鎖してしまっては、職員も路頭に迷うので、若手の税理士に承継することになった。
このように、十分税理士生活を”堪能”し、今の時代では若くして、第一線を離れる人も出てきています。
先日も40代後半の先生が、子供が大学を卒業し、社会人になったら、セミリタイヤしたいですねと吐露。
お子さんが成人するのも7年ほど、50代半ばを考えるというから、まさに時代は変わりつつあるのかも。
何か、米国の会計人のリタイアプラントと同じような傾向が、ちょっぴりですけど出てきたもいます。
事業承継支援室長
大滝二三男