この8年間、各年間2~4回、各地で税理士事業承継セミナーを行ってきました。
このセミナーには、引き受け手を探す先生だけでなく、受け手の先生方も出席されます。
承継者を探す先生にとっては、顔を見られるのが嫌という方もいらっしゃいます。
しかし、緊急の場合には、先生のご家族が出席されることも少なくありません。
あるとき若い方が出席され、私の話を熱心に聞かれ、話が終わってから個別の相談。
祖父の先生が死亡され、事務所の存続が大きな問題になり、支部にも相談したがいい話はない。
そこで、引き継いでもらえる事務所を探してほしいというもの。
地方都市でしたが、直ちに引き受け手候補者に話をし、1週間後には面談、即支店として確保。
引き受け手から税理士が出向し、無事業務を業務を続行。職員もそのまま勤務。
また、時には、職員が出席し、その内容を先生に報告。
結果、先生からの連絡があり、直接お会いして、交渉をスタートすることもありました。
通常は職員の知らないところで交渉を行うのですが、このケースでは職員が了解の上の交渉。
攻守が始まったことを職員は知っているものの、その中身は当然、先生からは報告なし。
契約が決まった段階で、職員には報告され、無事承継が行われた。
実務に関連する承継策以外は、先生との相手方との秘密事項だけに、職員には当然秘密。
こんなわけで、セミナー参加を機会に、事業承継を本気で考える方が多くなる。
引き受け手も、承継の壁、ハードルを知ることで、事務所運営を改善する機会とすることもある。
今回は、東京、大阪、大宮。そして福岡で開催。
受講料は当然無料ですし、個別の相談時間も設けています。
ぜひご参加ください。
事業承継支援室長
大滝二三男