今から45年前、大学を卒業し、社会に出た時に55歳の大先輩に教えを乞いました。
母子家庭に育ったものですから、大人の男に話を聞く機会はほとんどありません。
社会に出た時に、定年後嘱託として残られた大人に会いました。
大手新聞社が会員になっている時事通信社、その整理記者を経験された大先輩でした。
税務関係の専門紙と言いながらも、毎週、契約する新聞社の印刷所で、校正をしていました。
そんな時、どうしても理解ができない言葉に出合います。そこで大先輩に聞きます。
答えは。何のために辞書があるんだ。聞く前に調べなさい。
まさに小学生が聞き、先生が答えるようなことですが、当時がそれができたのです。
ところが今はどうでしょう。そんな会話があるでしょうか。
たぶん、ないでしょうね。
若者が、なにを悩んでいるのか、わかりません。
独り、スマホを調べればわかるわけですし、厄介な”老人”に接触する必要はなし。
人に訊く、そんな面倒なことをする必要はないでしょう。
答えはすべて、スマホにありますから。
でも、大先輩からの、自分で調べろという、お叱りはこの40数年間生きています。
自分で調べろ、自分で責任のある答えをだせ、すべて自分の責任だ。
たとえサラリーマンでも、他人任せの人生はあり得ません。
自分で責任をとれ、それが社会人のすべてでしょう。
事業承継支援室長
大滝二三男