よくある話です。
資格のない息子さんと父親とのコミュニケーション不足。
息子さんは事務所ではコンピュターの専門です、と先生の話。
「彼には会計ソフトなどもすべて管理してもらっています。」
ご本人も、「コンピュータは私の仕事です」と明言。
そこで、事業承継は息子さんも管理部門で働いてもらうことに。
交渉をしているうちに、職員の業務内容についても質問が飛ぶ。
通常は、職員一人当たりどのような顧問先を担当しているかをチェック。
その聞き取り調査の段階で、職員の一人から「息子も引き継ぐんですか?」。
その声に「なんで?、彼はコンピュターを維持しているんでしょう?」。
答えは「所長はそんなことを言っているんですか、何もやってませんよ」
これにはどう答えていいのか?
所長に聞きました。「職員からこんな声が聞かれますが、本当ですか?」
結果的に、先生はこれには答えず、「今回は考えます」で終了。
事実をはっきり言っていただければ、対応の仕方も変わります。
でも、かわいい息子のために嘘を言っていては、いつかは分かります。
その時こそ、言い逃れはできません。
真実を披瀝しなければ、交渉ごとはまとまりません。
お子さんを一人前にできるかどうかは、子離れできるかどうかですね。
事業承継支援室長
大滝二三男