確定申告も佳境、追い込みの時期かと存じます。雪などふって、とっても寒~く、あと数週間したら桜の開花ニュースが流れるとは想像できないですね。
さて、確定申告を終えられれば、少々一息つける時期かと思います。でも、確定申告が終わるとにわかに騒がしくなるのが、転職。確定申告の繁忙期が終わった後に退職していかれる職員の方が少なくありません。その補充等々で頭を悩ませている先生方も多いのではないでしょうか?
先日、とある人材紹介の方とお話しさせて頂いたのですが、やはり、税理士試験が終わった後の夏場と、春が会計業界にとって転職が活発になる時期とのことです。
そんな話しの中で、「会計業界の方はとりあえず辞めてから、転職活動を始める人たちが多い」というご意見があり、私も同意してしまいました。
転職というものには、どうしても感情的な部分があるのでしょうが、それでも自分の人生は慎重に決めていきたいと思うのは私だけ?いくら資格を持っていても、最終的に判断されるのは、スキル・キャリア・年齢・そして人間性、次を決めず辞めていく方は、よっぽどスキルに自信があるのか、経済的に余裕があるのか
我々支援室にも、正直に申し上げると、見切りで開業したは良いものの、顧問先が無く、そこで事業承継をして顧問先を増やそうというご相談は後をたちません。経緯が何にしろ、我々のサービスを有効と考えていただくことはありがたいのですが、事業承継にはどうしてもお金が、それも10万、20万ではない額が最低かかるものです。お電話でご相談いただいても、お金の話しをすると引いてしまわれる方が、このような経緯でご相談いただく方には多いのが事実です。
転職にするにしろ、開業するにしろ、やはり物事を慎重に考えることが普通だと思います。だって自分の人生が大きく変わる可能性があるから、だからこそキャリアコンサルタントなどがいるわけです。転職は間違いたく無いというのが心情でしょう。また開業も同じ、独立するわけですから、自分で全ての責任を背負わなければ、だから、お客さんが見つからなくて生活に困るのも自己責任。失敗しても自分のお尻は自分で拭かなくてはなりません。
ただし、人材紹介の方も、私も「転職するな」「開業するな」と言っているわけではなく、折角、人材紹介会社や我々のような会社があるわけです利用しない手はないでしょうと言っているのです。だって相談は無料ですもん。
人材紹介業者にしろ我々にしろ、相談者がハッピーにならないとお金になりませんから。だからこそ、しっかりと考えて欲しいのです。
事業承継支援室
石原坂 誠