今回の事業承継のお手伝いは、70歳を超えた女性税理士と若手税理士のケースです。
ベテラン税理士はさるシステムを利用し、お客さんにもその一部を自社で利用させています。
若手税理士は、低コストのシステムを使い、徹底したIT利用の事務所経営。
その差は、コスト意識の差。顧客に対するサービスは、それほど差はない。
ともに同じ程度の収入で、承継の対価を一度に払えるほどの”稼ぎ”は承継者にはない。
そこで、今回はある程度の期間、若手税理士が、ベテラン先生の事務所に”修業”に行く形。
初めて使用するシステムにも理解が必要でもあり、システムの提供者の考え方からまず”勉強”。
人伝には様々な情報を聴いてはいるが、果たして自分に合うかどうかは、定かではない。
そこで、まさに自分の親ほどの歳のベテラン先生に、教えを乞うことになったもの。
譲り渡す側の先生も、弊社が承継候補者を紹介したというものの、その正体を見極めたいはず。
そんな事情から、来月の連休が過ぎたころから、若手税理士の事務所通いがスタートする。
このような場合、お客さんも、ベテラン先生と同じ年の社長さんたちが多いので、よい訓練となる。
若手税理士の顧客は40代前半から30代がほとんどだけに、この”修業”はグッドな引継ぎ方法。
この期間中に、具合が悪いことが生じるようであれば、この”縁談”は中止もできるので、これまた良。
実はこのような例、これまでに一件もなく、今回の案件がうまく行けば、新たなコンサルもできる。
弊事業承継支援室にとっても、良い案件であり、今後の経過が楽しみな案件です。
事業承継支援室長
大滝二三男