私に友人であるH氏が一昨年新会社を設立し、不動産オークション事業をスタート。
昨年の今頃は、社長と社員1名の小世帯。
今では10名を超えるまでに成長し、新年早々新事務所に移転、25名体制にと着実に進展。
不動産オークションといっても、最終消費者を対象としたものではなく、プロが対象。
しかも物件は、相続財産がほとんど。その土地の紹介者は、もちろん税理士さんたちだ。
秘密保持が最大の秘訣。というのも、通常の不動産取引は情報開示が大原則。
これでは、相続人たちが、土地を売って相続税を払おうとする状況が世間に知られてしまう。
そんな状況を知られたくない相続人にとって、プロだけを相手にした限られた情報の開示は安心。
しかも、最終的にオークションに参加する企業だけが、その情報を手にするだけに数社に絞られる。
同時にプロの開発業者などはその仕入れ値などを知られたくないので、こちらも情報を守る。
この企業、実は営業が主力にするユニークな会社。
何を営業するかといえば、プロの企業に開発案などを開示し、いかに有効利用できるかを周知する。
プロからすれば、開発案などを用意してもらえれば、企業内の稟議なども簡単に済ませられ、時間も節約。
参加企業がこれだと思えば、オークションでも積極的に対応できるというもの。
結果、値段は上がり、出品した相続人たちも大喜びで、納税もスムーズに。
このオークションのいいところが、相続人全員が現場(PC)でその状況を見守ることができること。
競えば競うほど、その状況を見守る相続人たちも大いに盛り上がろうというもの。
その結果には誰も文句を言いません。通常の取引では、業者の提案する価格で我慢するところ。
それを上回る金額がパソコンンで見守ることができるので、だれも文句なく、大満足というわけ。
この会社の社長、まだ30代。その発言は「愚直にしっかり、丁寧に、やるべきことをやる」
そして「先入観を持たず、ベストを尽くす」。成長しますよ。私も応援団の一人です。
事業承継支援室長
大滝二三男