税理士歴が長い先生ほど、事業承継のお手伝いをした際に、先生の口から決まって出る言葉です。
確かに先生を気に入って顧問契約をしたお客さんですから、辞めると言えば、辞めてくれるなと言います。
長い付き合いだから、酸いも甘いもお互いに分かり、状況もすべて把握しているので任せておけば安心。
そんな専門家に辞められたら、新しい税理士に一から説明しなければならないから、止めに入るのは当然。
それでも、税理士も歳を取れば、新しい情報も頭に入らなくなるから、時に間違いも出てくるようになる。
正確を旨とする税理士にとって、理解ができていないことは我慢がならないし、失格の烙印もつく。
そんなことが出てきたときに、スッキリと辞める判断が出来る人はそうはいないはず。
悩みのなかで、事業承継を考え、情報収集するなかで、我々に相談される先生も少なくない。
相談で必ず出るのが、自分が辞めたらお客は承継した先生に馴染まず、離れてしまうだろうという不安。
お客が離れてしまえば、事務所の評価も下がり、手にする対価も少なくなるのは我慢ができない。
こんな不安に対して、実際はどうなるかと言えば、しっかり引き継ぎをすれば、お客は離れないもの。
信頼していた先生から、自分が信頼できる先生を後継者に指名したと説明すれば、お客も納得する。
先生も歳をとったし、長年ご苦労様でした、これからは後任の先生にお世話になりましょう。
さらに、先生の顔に泥を塗るようなことはしませんから、どうかご安心を。
まとめ
実際に長いお客ほど離れない傾向にあり、離れる客は日頃からその機会を狙っていただけの話だ。
だから、自分が辞めたら、多くのお客は離れるだろうとの推測は、ほとんど"期待"外れになります!