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厳選ブログ 後継者探し、人手不足 所長の引退、経営陣から撤退 承継の決断理由、悩み

他人を使えない税理士には、我が子といえども、、、

更新日:

子どもが税理士試験に合格し、事務所を継いでもらえると喜んでいた所長。
合格後、友人の事務所で数年間修行し、業務処理も万全にできるようになった。
友人からの″合格″の報告があり、後継者として、自分の事務所に引き戻したのだが、、、

「自分の担当ではない」と立ち合い拒否

その際、友人は数件の顧問先を暖簾分けしてくれ、事務所にとっも大助かりだった。
当然、その新しい顧客は子供が担当し、それ以外の業務として、職員の指導などを任せることとした。
戻ってまもなく、税務調査があり、立ち会いをするよう担当者との打ち合わせを指示。

その指示を聞くと、自分の担当ではないので、立ち会いはしないと断ってきた。
まあ、今回は今まで同様、自分が立ち会い、職員たちに慣れてきたら、そのうちやってくれるはずだと考える。

息子が友人の事務所を離れた理由

そんなことがあった数日後、職員が税務上の疑問点を新任税理士に訊くと、所長に訊くようにとの返事。
所長が不在だったので、顧問先が答えを待っていると話し、回答を待っていると、そっぽを向き、無回答。
所長が戻った時に、その状況を報告すると、所長は息子に職員の指導をしっかりするよう話す。
しかし、息子は、指導するのは自分の仕事ではないし、そもそも自分は職員と同じ立場だと主張する。
さらに、自分のお客さんの仕事以外はやらないと宣言する始末。困った先生、預けていた友人に相談。
その結果、息子さんは無事″卒業″したわけではなく、他の職員とのコミュニケーションが取れなかったことが理由だとわかった。

我が子だけに切り離せず…

与えられた顧問先の仕事は確実にこなすが、それ以外の事には全く関心を示さず、事務所では浮いていた。
友人も仕事が十分にできるようになるまで我慢し、自分だけが話し相手になり、時を待っていたという。
それを聞いた所長は、まさか、まさかと思うばかりで、息子の行動の原因がまったく理解できずにいた。
しかし、現実に事務所に戻ってからも、職員との交流を拒否している状況を解消することができない。
他人であれば、辞めさせることもできるが、息子にはさすがにそれもできず、我慢するしかない状況。
自分も引退の時期になっているのだが、そんな息子に事務所を任せることもできず、悩みは尽きない。
そんな時、所長の補佐役の職員が退職となり、その仕事を息子は無視するので、顧問先を譲ることにした。
いまや、新規の顧客を獲得するのは大仕事、譲渡を断る税理士はいないはず、早速相手探しを始めた。
承継先探しをスタートしたばかりだが、すぐに手を挙げる税理士法人もあり、現在は数件の相手を検討中。

まとめ

そう、息子さんが税理士になっても事業を承継できない、残念な税理士もいるんですね。

  • この記事を書いた人

大滝二三男

事業承継・M&A支援室長

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