税理士事務所によくある話、さてどう対処します?
緊急に職員を補充できる先生なら、慌てないだろう。
しかし、最近の人材確保の難しさは、誰もが認めるところ。
ある先生は、ハローワークはもちろん、紹介会社数社に依頼。
それから1ヶ月、どこからも情報は一切なく、御大自らが顧問先回りに。
十数年前に営業したお客さんだが、顔を出すのは十年ぶり。
社長が第一線を離れ、息子さんが陣頭指揮に当たっている企業も。
代替わりした顧問先にとってみれば、退職した担当者が先生。
老先生が来ても、話が合わず、何やら困惑気味で、それは老先生も同じ。
しかし、老先生にとってお客さんを減らすことは、経営を危うくすること。
残っている職員の生活を思えば、今頑張らなければ、これまでの歴史も消えていく。
それだけは許せない、もう一度復活しなければ死んだも同じ。
事業を譲るのも一案だが、今回は昔を思いだし、がんばることを決意。
この暑さも何のその、今日も顧問先回りに走り回っているという。
頑張り、老先生!
事業承継M&A支援室長
大滝二三男