税理士事務所を経営する先生にとって、息子が後を継げれば、最高!
大学は商学部を選んだだけで、後継ができたと胸を膨らます。
教養課程から専門課程に進み、資格試験に挑戦すれば、シメタもの。
外資担当の息子と話が合わず…
息子さんが公認会計士試験に合格し、卒業後監査法人に就職。
ここまでは、先生の思いは満足そのものだが、先行きが不安。
というのも、外資系企業の監査を担当する息子との話が合わないのだ。
いかにも楽しそうに話をする息子に、事務所の話が通じない、?
顧問先のなかでも最大手の企業の事業承継問題でも、話に乗ってこない。
扱っている企業規模が違うのは当然だが、組織もまた違う。
所長一人で対応できてしまう地場産業にも、全く興味を示さない。
帰郷しても承継の話題ができない
そんなわけで、年に数度帰郷する息子とは、後継話はほとんどできない。
親父と話すよりお袋と話していたほうが楽しいと、そっぽを向くこともある。
そうなるとますます話が遠くなり、親父は独り悩むことになっている。
また、事務所を新にしようとすると、保証人は家族が一番。
息子を保証人と考えているのだが、帰って来ないとなれば、話は別。
従業員を保証人にすることもできず、今や事務所新築も暗礁に。
そんなこんなで、今は事務所を閉鎖する方向で、検討を始めたところ。
まとめ
こんな悩みを抱える先生もいると思われるが、贅沢だと言う同業者も、
贅沢でも何でもない、現実は後継者がいない悩みと同じ。
こんな悩みから解放されたいと、弊社の仲介で、事業承継した先生もいる。
子に美田を残そうとしたのだが、親の心子知らず。
こんなケースが、ますます増えてくるような気はします。
経営者よりサラリーマンを望む若者が多いのは、会計業界も同じか。