税理士資格はあるが登録せず、一般職員として働く人も多い。
比較的女性が多いようだ。
それは責任を取りたくないという理由。
もちろん、勤務税理士に責任を取らせる所長はいないのだが。
資格はありながらも無登録
所長が元気でいれば問題ないが、引退を考えるとなると話は違う。
事務所の内部事情に精通した資格者であれば、後継者の一番手。
所長もそれほど悩むことなく、道を譲ることも簡単にできる。
もっとも、資格を持っていても、経営者としては器がない、
そう所長が判断すると(これがもっとも多い)、候補者探しが始まる。
自らは一念発起をして独立、創業者として半生を過ごしてきた。
その事業(自分の身の証)を頼りない人には、譲らないのは当然のこと。
資格がありながら登録しない人も、この範疇に入ると思われる。
後継者にはなりたくない合格者
私の知る限り、パート職員から資格を取得した主婦がいる。
それも転勤族の夫が地方都市の支社に赴任、主婦はその地の事務所に勤務。
子育てをしながらのパート勤務、そして試験挑戦2年で5科目合格。
さらに、資格登録後にはなんと社員税理士となり、夫はその地から転勤。
今では、夫が単身赴任で、週末に妻と子の待つ地方都市の我が家に帰る。
こんな゛豪傑゛がいれば、所長も安心して仕事が任せられる。
しかし、資格取得後も登録しないのは、後継者としては評価は下がる。
ひょっとすると後継者にはなりたくないので、登録しないのかもしれない。
現実に事業承継を振られて、はっきり断る資格者もいるようだ。
後継者として不適格な資格者
今相談を受けている2件で、後継者として不適格な資格者がいる。
いくら登録を薦めても、ガンとして受けない50代の男性もその一人。
自分の仕事でも、税理士として判を押すのは嫌だと言うのだから、問題外。
仕事はできるし、重要な顧問先を担当しているから、辞めさせられない。
しかし、事業承継で後を引き受ける人も、これまた悩みを抱えることに。
また、税理士ではあるが、自分の思い入れのある仕事しかしない人も。
事務所全体を見ることなく、ただ自分のことだけに関心を示す。
同僚たちからも相談をされない孤高の人、これでは経営者は落第。
この点を注意し続けた所長だが、今は諦めて仲介を依頼された。
まとめ
それにしても、意欲があり、実務に長けていても、試験に敗れ、
ただ、資格がないために後継者になれない人は、本当に多い。
アホな資格者に面と向かって声を発しても、僻みとも取られてしまう。
それにしても゛天は二物を与えず゛と、こんな例でも言えるのでしょうか?
こんな例では、勤務税理士は後継者にならないのは、当然ですね。
経営者になるべきではないでしょう、職員にとっても不幸です。