税理士として、営々と築いてきた”お城”である事務所を、他人に承継する。
その判断はどのような時に行われるのだろうか。
自らの経営に対する気力・体力に疑問を感じた時が、その端緒だという。
それでも、日常業務に心を奪われているときには、辞めようとは思わない。
職員の予想にもしなかった大きなミスを、把握することができず、お客さんに迷惑をかけたときなのか。
そうでもない。そのミスをカバーしようと、職員を叱咤激励し、自らも奮い立てる。
そんな時期がふと過ぎた時、「そろそろ限界かもしれない」と、思うという。
自ら築き上げた城を開け渡す時に、税理士さんはどんな考えを持つのだろうか。
やはり、渡したくない。一生続けることができるなら、死ぬまでやっていたい、と考えるという。
でも、引き時は自ら決めなければならない。
資格ビジネスでなければ、後継者はいくらでも育てることができた、と主張する先生もいない。
税理士は私一人でいいと言い続けた先生だから、後継者を育てなかったは当然の事。
一度引退を決めた先生は、後継者不在などどうでもいいこと。事業を承継する人を探せばいい。
自分で探すのは面倒だし、そんな人材を知らないので、仲介者に応援を求める。
これまた当然の事。
ひと時は感慨にふけるかもしれないが、承継事務所が見つかれば、「あとはよろしく」
もうそんなドライな時代になってきています。
これからは消費税も上がり、不況は続くだろうから、今区切りをつけるのもいいのかもしれない。
こんな感じの税理士さんからの相談が、このブログの休載中にありました。
時代とともに経営環境も変わり、そこに働く”主人公たち”にも変化が現れています。
事業承継支援室長
大滝二三男
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