高齢の先生にとって、税理士事務所を他人に承継させるのは、大変な”事業”だと思います。
30年、40年いやそれ以上も長きにわたって、お客さんと苦楽を共にされたことでしょう。
そして、数多くの職員さんたちも、その事務所から巣立ち、また”終息の地”としたことでしょう。
そんな歴史を背負った事務所の経営を他人に任せるわけですから、そこには計り知れないものがあります。
先生のご家族もまた、同じ思いではないでしょうか。
若くして事務所を立ち上げ、嫁を貰い、子育てに追われ、その子たちも社会人として、一本立ち。
その子は、親の背中を見ながらも、事務所の後継者となることなく、親として心残りのうちに経営を他人に任す。
さらに、終生元気なうちは税理士稼業を続けられが、体力気力共に追い付かない自分を発見する。
その時、自らの今後の人生設計を、もう一度立て直すことが必要になってくる。
そこまで思いつめなくともいいのだろうが、人生はまだまだ長い。
なかには、ともに税理士事務所をやりくりしてきた伴侶が、すでに逝ってしまった人も少なくない。
そんな状況で、自分の築き上げた事務所を手放すことは、大きなストレスとなるのだろう。
でも、その大きな壁を乗り越えない限り、ハッピーリタイアは望めない。
そう、100歳まで生き延びるための人生設計を、まじめに考えることも、引退後の生活に必要だろう。
事業承継支援室長
大滝二三男
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