昨日、順調に引継ぎが行われているという連絡をいただきました。
当然そうなると思っていても、やはり期待通りの連絡に、ホッとするのも事実です。
承継する事務所の先生や職員とともに、お客様の所に挨拶回りをして、どんな返事が来るか不安です。
当事者にも、期待とともに不安も同居しています。何が飛び出すやら、会って話してみなければわかりません。
幸い、ほとんどのお客さんから了解を得られたとのことですが、中に1件だけ不安が的中したそうです。
譲り渡す先生と承継する先生とでは年齢も違いますから、お客さんの対応も大いに異なります。
長年先生とともにやってきたというお客さんの中には、先生が引退するなら、私も一緒にという方もいます。
しかし、これまでの経験から、多くのお客さんが「先生の紹介ですから、今後ともお願いします」となります。
余程相性が悪く、替えるチャンスを狙っていたという人は、ここぞとばかりに”去って”行きます。
今回の場合は、経営状態が悪く、「たぶん駄目だろう」と見ていた社長さんが、去りました。
このようなお客さんはどこにもいますが、「やっぱりな」と思いたくないのも人情でしょう。
今回は小規模の事務所でしたので、確定申告期間中にも引継ぎ業務を行ってきました。
確定申告のお客さん場合は、1年に1回しか会わないというケースもありますから、引継ぎにはいい機会です。
でも、これが大規模な事務所となると、そんなわけにはいきません。
確定申告、そして3月決算法人のけりがついてから、引継ぎをスタートするのが普通です。
したがって、5月申告業務の目途がついた時点で契約し、6,7月の引継ぎ開始となります。
今年も5件ほどがこの時期に”衣替え”します。そして、すべて、先生は引継ぎのために残ります。
お客さんのことを考えると、担当の職員もそのまま残りますから、これが一番の対策でしょう。
税理士事務所にとって、確定申告が終わり、新しい1年の始まりでもあります。頑張りましょう。
事業承継支援室長
大滝二三男