昨年暮れ、突然の電話がありました。
「親父さん(税理士)の様子がおかしく、言っていることが分からにのできてほしい」と母親からの電話。
3年ぶりに故郷に帰ってみると、80歳を超えた父親は、ぼぅとして、焦点の定まらない目つき。
小さいころから厳格で、昔気質の父親で、子供との会話はほとんどなく、ただ恐ろし存在だった。
実家に帰っても、昔のイメージがあるから、声を掛けることもなく、母親からの相談。
今のままでは、税理士事務所を継続すことは不可能なので、知人の先生にお願いすることにした。
さっそく、母親が存じ上げている先生の所に行き、相談してみたが、その先生も数年後には辞めるという。
顧問先のこと、すぐに来る確定申告を処理するためにも、何とか承継先を見つけたいとのこと。
緊急避難的に税理士事務所を紹介すべきかどうか、ただちに事務所に伺い、話を聞くことになる。
今日はその事務所を訪問し、職員の方々の話も聞いているところ。
面談するのは電話をいただいた息子さん、地方公務員ながら税理士試験にも挑戦中、残り1科目。
税理士の父親から、「試験が受かるまで帰ってくるな!」といわれ、このところ実家に立ち寄らなかった。
それだけに、事務所経営に関しても一切経験もなければ、税の実務もちんぷんかんぷん。
事務所の実情も、そんなことで一切わからず、職員さんたちから話を聞いて把握することに。
親子関係がスムーズにいき、盆暮れなどに帰省していれば、父親の変化にも気づいたのだろう。
事業承継の話は、子供たちが帰省する盆暮れに、それとなく、父親が話す機会があるのだが、
今回の親子はまさに数年間も接触なしで、事態はかなり厳しい状況になっています。
息子さんが残り一科目をクリアするのが一番の解決策だが、試験まで8か月。結果が出るまで1年。
この間、親父さんには実務を行えるだけの状況ではないので、とにかく相手探しが先決。
特に地方都市では、承継する若手税理士さんがいませんので、さて時間との競争が始まります。
事業承継支援室長
大滝二三男
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