税理士事務所を閉じるかどうか、常日頃からご家族、なかでも奥さんとの会話は十分でしょうか?
税理士稼業は生きている限り、気力・体力がある限り、そしてお客様の支持がある限り、継続できます。
ただし、体力の中に、知力と言いますか、頻繁に改正される税法を正確に理解できてるかどうかも、入ります。
年齢はそれほどでもないが、新しい税法が覚えきれないという理由で、事業承継した先生もいます。
税法などの法律の理解が生命線ですから、長い経験だけでは、間違いのない経営ができるとは言い切れません。
過去の事例で、83歳を超えた先生が引退を考えたときに、ストップをかけたのが、80歳の奥さんでした。
この奥さん、大事なことは占い師に聞いてから決めるという性癖があり、占いに結果が3年後の引退だった。
その結果、一時は相談をストップしましたが、当支援室でご夫妻を説得し、まとめあげることに成功しました。
このように、奥さんの”ご意向”によって、先生の決意が腰砕けになるケースが、間々あります。
その逆に、奥さんから「主人は体が弱いので、早く辞めてほしいのです」ということで、話が進んだ例もあります。
このご夫婦の場合、介護問題を抱えた奥さんを手助けするという、先生の意向もあり、順調に承継は終了。
常日頃から、税理士事務所を閉鎖した場合の生活を十分に、”家族会議”で練った人ほど話は早い。
奥さんに話をしていない段階で、相談に来られた先生の場合、話が途中で消えてしまうケースも多い。
死ぬまでできると奥さんが考えているような場合もよく見受けられます。
当然、先生が日ごろの会話の中で「俺は死ぬまで仕事をする」なんて言っているのでしょう。
それを真に受けていた奥さんが、「あなた、いつも言っていることと違うじゃないですか!」
こんな行き違いで、相談のテーブルから降りてしまうのです。
やっぱり、奥さんは怖いですから、事前に十分時間をかけて、お話しておいてください。
正月にはお子さんたちもお孫さんを連れて帰省するでしょうから、そちらにもそれとなくお話しください。
こんな機会はそうそうありませんので、お酒を飲みながら、お子さんたちと話をするのもいいのでは!
事業承継支援室長
大滝二三男
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