今年の初め、名義貸しの根っこに国税OBがちらついていると書きました。
「その通り。うちの所長も、管理徴収上がりで、決算書は読めないし、決算指導なども全くしない」
といったコメントが書き込まれました。 多分考えに考えたんでしょう。コメントを書くことを。
この方、父親が試験組で、税理士事務所開業後55歳で病死。
残された家族・事務所を他の税理士に承継してもらい、25歳のご本人はその事務所に勤務。
順調に行っていた承継も、またまた税理士の死亡で窮地に。そこの登場したのが件のOB税理士。
所長になるまでのプロセスは分からないが、とにかく事務所を継続するために資格があればだれでもよかった。
はたまた、当支援室のように社会的に認知された事業承継の組織がなく、相談するところなく、OBを指名。
事務所の存続はできたが、実務は一切できず、申告書を含め決算指導など顧問先へのサービスはアウト。
そんな所長にあきれるやら、諦めるやらだが、コメントを書いたご本人はもう疲れた。
だれかいい人いませんか? というわけだが、この事務所の主宰者はもちろん、ダメ税理士。
この税理士さんが辞任を表明し、後継者を探さないかぎり、事務所員たちの安逸な日々は訪れない。
もちろん、いち従業員になった創業税理士の息子さんが資格を取れれば、一番の解決策。
だが、年間労働時間が3500時間を超えているという労働環境では、試験勉強などできっこない。
もしも、この青年の政治力で事務所の経営者を何とかできるのであれば、助けることできなくもない。
それでも、資格が一番の商売だけに、一度所長に就任した人がすべてを投げ出すとは考えられない。
顧問先とともに他に事務所に移りますか?とんでもない一言ですが、
所長に非があるのであれば、そんなことを考える職員も出てくるだろうなと、コメントから想像しました。
国税OB の税理士さん、本当に一部の人でしょうが、評判を落とす人がいるものですね。困りました。
事業承継支援室長
大滝二三男