創業者・税理士さんは事業承継に当たり、必ずおっしゃいます。
「自分が営業したお客さんばかりで、私を頼りにしているから、当分私がいなければならないでしょう?」
確かにスタート時は、先生を頼りにして仕事をお願いされたでしょう。
それでも年月が経ち、職員が日常の業務を行い、先生の出番がだんだん少なくなってきていませんか?
お客さんにとっても先生に来てもらうより、職員さんが担当してくれたほうが気が楽になります。
そのうち先生も顔を出さなくなり、職員の報告を聞いて、決算や申告をチェックするだけになります。
同時に、申告書を精査する必要があるお客様以外は、電子申告などの普及で、ついつい職員任せに。
会計ソフトや申告書作成ソフトが素晴らしく進歩していますから、税法の適用誤り以外は心配なし。
記帳代行と簡単な申告であれば、先生の出る幕がないのが現状。茶飲み話もそう長続きはしません。
こうなると、会計事務所の職員がお客さんから”先生”と呼ばれて、本当の先生には「最近会ってませんね」
「私がいなければ、、」という思いは、理解できますが、実際には「先生もお歳でしょう?どうされるのですか?」
お客さんから将来を危惧する言葉も出る時、「担当の職員がいなくなったら大変」という潜在意識が働く。
そうなんです。実際にはお客様はそんなに離れてはいきません。担当の職員がいる限り。
職員を大事にしていない事務所では、承継の際にお客さんを持って職員は他の事務所に行ってしまいます。
もちろん、違反ではありますが、お客さんが望むのであれば防ぎようはありません。
そんな心配は必要はないですよね。先生の事務所は大丈夫ですよね?
事業承継支援室長
大滝二三男