昨日も中部地区の80代後半の税理士さんにお会いしました。
元国税職員だったが、40代で税理士に転身。家族を養えるほどの収入でやってこられたそうです。
現在は甥御さんと二人で仕事をこなしていますが、実際には甥御さんがお客さん廻りをこなしています。
その甥御さんも還暦を過ぎ、体がきつくなったということで、廃業を決めたとのこと。
単純に還暦を過ぎたからというのも一つの理由ですが、もう一つは科目合格4科目。
どうしてもあと一科目がクリアできず、この数年間は試験も受けなくなり、その気力も萎えてしまったとのこと。
あと1科目になってから10数年、同じ科目を受け続けたのも、なにくその気持ちから。
でも、遂に気力が追い付かず、年齢を理由にリタイア。試験にも合格しないのだからと仕事も辞める決意。
老先生は、数年前から事務所を閉じたいと思っていたが、甥御さんの合格を信じて今日まで来た。
そして結論は、「甥のやつも諦めたから、私ももう辞めます」
80代後半ともなると、さすがに体力、気力、中でも気力が薄れたらもう持ちません。
ご家族は静かにその決定を見守っていらっしゃいます。
良い承継相手を探しましょう。
事業承継支援室長
大滝二三男