1年前に事業承継の契約を終えた先生が、急にお亡くなりになりました。
承継後も承継先の事務所と顧問契約をして、仕事を継続されていました。
元職員の方も承継先の事務所に移籍していたものですから、顧問先の脱落は一件もなし。
理想的な事業承継でしたが、この先生、ご家族には一切これらの事情をお話になりませんでした。
このため、承継先から死亡に伴う功労金を払おうと、ご遺族と連絡を取りました。
そこで、事情の分からない息子さんが、思いもよらぬ功労金にびっくり。
日ごろからお父さんとはほとんど連絡を取っていなかったことを悔いてもいました。
それでも、功労金の話となると、話は別。その功労金の額が正当かどうかが問題に。
弊社が仲介をしていますので、承継先がその金額を不当に少なく計算するのではという疑念を払しょくできます。
これが仲介の役目です。承継先だけがその金額を提示し、説明してもおそらく納得されなかったのでは。
そう考えると、信頼していただいた承継先の思いを幸いにもご遺族に伝えることができました。
ご遺族にもお父様と承継先への感謝の言葉が伝えられることができ、当方としても達成感に満足しました。
このようなケースは初めてのことでしたが、高齢の先生とご家族の会話は必要であると思った次第。
事業承継支援室長
大滝二三男