東京湾を埋め立てて多くの住宅地が造成されて来ましたが、今回の地震で見過ごされがちなのが、液状化現象ですね。
埋め立てた土地の代表と言えば、東京ディズニーランドでしょう。30日現在もクローズし、懸命な復旧作業が行われていますが、その敷地内は液状化で大きな地盤割れなどができています。
このシーズンは、春休みですから、多くの観光客が日本国中から、そして中国や韓国などのアジアから大挙して訪れるはずです。今回はミッキーと春を楽しませるなんていう余裕はありません。
当初から、地震の際の液状化は予想されていましたが、これほどまでにという予想外の被害に地方公共団体もほとんど手の付けられない状況にある地域が、千葉、茨城などに見られます。
その代表が東京ディズニーランドですが、その近郊の浦安地区では、現在でも水道が出ない、トイレが使えないといった状況になった大規模高層マンションもあると聞きます。
東京フロンティともてはやされ、高層マンションが立ち並ぶ埋立地。もちろん、これらの高層マンションが地震で倒れるといったことはないでしょうが、周辺地域が液状化ではいかがでしょう。
地方公共団体は、埋立地を造成はするものの、液状化対策までしっかりして、住宅に建設に適切な地盤作りをしてきたとはとても思えません。100年住宅が建てられる土地はないのです。
銀座や東京駅に近い、埋立地に住むのはいいのですが、これから関東大震災が来ると言われているなかで、果たしてこのような地域が安全安心の地域なのでしょうか。
高級高層マンションや高齢者が安心して住める高級マンションが林立するようになっていますが、このような建物建設を許可する行政当局は果たして、大地震の予想をしているのでしょうか。
こんなことが杞憂に終わることを願うばかりです。
事業承継支援室長
大滝二三男