この大災害で、生き残った人にも多いな負い目があります。なぜ自分だけが、最愛の人が目の前で津波にのみこまれたのにもかかわらず、自分だけがなぜ生き残ったのか?!
この日本の大繁栄の中で、老人たちはその若かりし時に自らの身体を粉にして働き、手に入れた安住の地から、今また放浪の身に追いやられようとしています。だれがこのような形を想像できたでしょう。
東京の税理士さんのブログです。
学校などで避難所生活を続けている方々のために、
仮設住宅の建設が始まっているというニュース。
そのニュースの中で、
仮設住宅への優先入居が決まったあるご老人に、
インタビューのマイクが向けられました。
「若い人たちがたくさん亡くなってしまったのに、
私たち年寄りが生き残り、本当に申し訳ない。」
「しかも、優先して仮設住宅に入居させて頂ける。
申し訳ありませんが、お世話になろうと思います。」
そして最後に、このご老人はこう語りました。
「このご恩は、決して忘れません。」
「これから皆さまに、出来る限りの『 恩返し 』をいたします。」
この老人たちに、我々は何と答えるのでしょうか。
”恩返し”という言葉さえ知らない世代が多い中で、生きるものすべての世代が命の尊さを思いっきり、知らされた今回の東日本大地震。
そんな中で、余命短い老人たちが心に誓う”恩返し”。本当に尊いことであると、ブログの投稿者同様思いをめぐらします。
事業承継支援室長
大滝二三男