昨年暮れに、伯母が事故で死亡しました。生涯独身を通し、OLとして55歳の定年まで上場企業に勤務し、その後は81歳で死亡するまで自宅で独り住まい。
元気なときは人を寄せ付けない勝気な人で、われわれ親族にもなんら迷惑をかけることなく、質素な生活を営んでいましたが、一作年暮れから少々ボケ気味に。
昨年後半にはお金を管理することができなくなり、成年後見制度を利用して、彼女の生活を守ろうとしていたところ、ストーブを倒し、火災で帰らぬ人に。
年金、介護保険や後期高齢者健康保険などの死亡届さらに火災保険、生命保険の届け、独居老人の財産を知る良しもなく、金融機関の調査もこれからです。
相続関係でも、生涯独身の彼女だったため、甥であるわれわれが相続人となるため、関係者の戸籍謄本を取るだけでも一苦労。でも、今の役所は実に親切。
戸籍謄本等の発行を依頼する際にも、使用目的からどのような戸籍謄本が必要なのかをしっかりと教えてくれ、万全を期してくれることつくづく感心している。
しかし、金融機関との交渉などはまだやっていないので、今後いやな思いもするのではないかと疑心暗鬼。同時に相続を考えるとぞっとするところ。
それにしても、本当にいろいろあるんですね。私は三男坊ですから、母親の死去のときには葬儀だけに気を遣っていればよかったのですが、今回はまさに主役。
というより、事務局担当といったところ。すべての手続きを処理し、いとこたちに報告。相続関係のこともしっかりと解説し、同意を取る事も。
幸いにも、いとこ同士の連携がうまく行き、今は相続財産の調査と焼けた家の後始末、解体作業をすれば話はとんとんと行くはず。ぞっとする話もなさそう。
こんな状況で、税理士事務所などでこれらの調査や相続税の申告、財産分割協議書の作成等を数十万円でやってくれるところが出てきており、心強く思う次第。
まさに親の世代の承継はこれで最後になりましたが、やはり自分のこととなると、そんなに簡単に結論が出せないことも再確認しているところです。
今回は私事になってしまいましたが、事業承継の仕事をしているものとして、今回は大変いい経験をしていると感じています。
事業承継支援室長
大滝二三男