ご家族を思いやることは、父親として当然のことだが、子供のわがままをそのままに事務所経営に悪影響を及ぼしていることが多くあります。
現状のように経済状況も先行きがまったく見えず、売り上げも前年比5~10%減少しているのが当たり前という中で、お坊ちゃまくんの働きはまるっきり。
職員たちたちへの悪影響は計り知れず。そうは言っても、職員が営業して顧問先を獲得してくることはほとんどなく、大口をたたくこともできない。
仕事はできるが、営業はできず、与えられ担当をこなしている日々。そんな中でも、お坊ちゃまくんは相変わらず、なにをしているか分からず。
父親である所長も何とか職員と同様、いやそれ以上に実績を残し、所長代理を務めてもらいたいと考えるものの、資格がない悲しさと超ぬるま湯にどっぷり。
所長の引退時期になると、そのお坊ちゃまくんの将来を考える父親の苦悩は計り知れないものとなる。そんな事業承継事案が間々あります。
こんな事例では、仕事ができない職員以上に、お坊ちゃまくんを受け入れたくないのが人情。でも、彼を受け入れないと承継はできず、これまた悩みの種。
結局、このような事務所はなかなかいい承継先が見つからず、先生の高齢化とともに事務所の勢いもなくなり、自然消滅を待つ事態にも。
中小企業の会計を預かる先生方の行く先も、中小企業同様後継者がおらず、廃業する数も少なくない。こんな事務所の所長さん、どうかご一報を。
来週のブログはお休みします。17日からスターとします。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。