残念ながら、発起人の平均年齢が60歳後半では、孫たちも支持はしませんね。新党の代表者になる予定の平沼赳夫代議士は70歳。これから数十年後の日本を託せるだろうか?
そして、発起人の与謝野馨代議士(71)が挨拶に行った先が中曽根”勲一等”元首相(91)と渡辺読売新聞社主(83歳)。時代の証言者たちだが、決して今の時代を生きるためのアドバイザーたちではない。
幹事長役の園田博之代議士は68歳。同じく藤井孝男代議士も67歳。参加予定の鴻池祥肇参議院議員は69歳。もう一時代を築き、後輩たちにその地位を譲るべき人たちのはず。もう主人公ではないことを知らないのか。
こんな老人新党に支持者が集まるのか?誰もノーであろう。今の若者は老人には本当に冷たいことをご存知ではなかったのか。若者たちに厳しい世の中にしてしまったのが老人たちであることを彼らは知っているはず。
もちろん、年齢で人を判断するのは間違いだが、彼らが時代の要求を肌で感じることができているかどうか大いに疑問。人生哲学という言葉を思い出すが、どうやら彼らには”議員哲学”だけしか感じられない。
だけど、なぜ若者たちが立ち上がらないのだろうか。社会を確信する若者たちの大きなウエーブがなぜか感じられない。わが税務の業界でも然り。老人たちは大いに利益を享受してきたのに、若者たちはどん底。
そんな若者たちが祖父の同じ歳の人たちが主人公になる政党にどれだけ魅力を感じるだろうか。いまや政治の世界で主役に期待されるのは40代だが、経済界では30代でも立派な経営者は数々いる。
わが会計業界ではといえば、まだまだ経験豊かな経済人のお相手ができるのが、50代、60代だろうか。70歳でも80歳でもしっかりと経営されている所長さんも多いが、あくまでも経営者として。
実務を若者と同様にこなせる老人たちは数少ない。当然経営者として活躍するのはいいのだが、実務担当の若い税理士が事務所にいない状況では果たして事務所経営がいいのかどうか。資格ビジネスの大いなる問題点。
限界を感じ、多くの人が自らの定年を決められている。”生涯現役”をアッピールしながらも、お客様からノーを突きつけられるケースも少なくない。本当はご自身が感じているのだが、なぜか誰も背中を押さない?
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。