ツイッタ-の脅威はわがマスコミ業界にも大変大きなものになってきています。メールの普及で情報の伝達が早くなり、新聞記事が“旧聞”になってしまうと紙媒体の情報が時代遅れになる感じがしていました。それが実体となりつつあり、本当に困ったことです。
ところが、このツイッタ-は”つぶやき”というそうだが、つぶやいてその瞬間にフォローといわれる登録された人達(仲間)に送られ、まさに実況中継の速さだけに、メールをも凌駕している有様。余談ですが、一世を風靡した芸人つぶやきシロ-もこのおかげで復活したとか。
ともかく、国会議員がパソコンに打ち込んだ審議風景がそのまま実況中継されてしまうので、先日の参議院の予算委員会に3大臣が遅刻したことも即つぶやかれ、その失態を多くの人達が知ることとなったのもこのツイッターの存在を大きくアッピールすることとなった。
なかにはプロゴルフの実況中継をパソコンにつぶやくことによって、現場に行くことのできないファンがまさにその場でプレーぶりを知ることができ、デジタルの写真も貼ることができるのでまさに優れもの。超小型のパソコンが普及すればまさにつぶやきの反乱だ。
携帯電話のメールなどを打つより、この方がはるかに速いので、仕事にも十分活用ができる。なかには在庫の商品があることをつぶやいただけであっという間に売れてしまったなんて嘘のような話も出ているほど。何もそんなことをしなくてもという方はもう時代遅れ。
このツイッタ-を有効に使うことこそ商売の肝だともいう。商品情報をチラシで見るより、仲間がつぶやいた情報はいわば口コミ。そして口コミこそが商売繁盛の基本中の基本だけに、このツイッタ-の威力を無視することはできそうもない。
しかも、今や日本でも1000万人を超えようという状況で、このブログを書くことこそ遅いと言われかねないが、会計業界は情報漏れを嫌うので職員に事務所として使わせることはたぶんしないだろう。だが、このツイッターとiPhonを武器に営業を強化している企業もある。
そんな積極的な企業を顧客にするためにも一部ツイッターを利用するような会計事務所も出て来るのではないだろうか。職員のつぶやきには本音が出てくるので、企業としても大いにコミュニケーションが上手くいき、職場が活性化するといったメリットもあるようだ。
わがマスコミ業界も大嵐の中で日々悪戦苦闘する毎日だが、紙媒体は決してなくならないとは言われるものの、不安は募る。そんな中で事業承継の本音をつぶやく方はそうほとんどいないと思われるが、果たして本当にそうなのだろうか。時代は大きく変わっていると実感。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。